CMMI
CMMIは、プロセスの評価や改善をすすめるための枠組みであり、段階表現と連続表現の2つの表現方法がある。段階表現では、組織の実施プロセスを評価し、レベル1からレベル5までの5段階の成熟度レベルを(組織に対して)出すことができる。連続表現では、各プロセスを評価し、レベル0からレベル3までの4段階の能力度レベルを(プロセスごとに)出すことができる。(以前はレベル0から5までの6段階であったが、v1.3から4段階に改訂された。)これらのレベルは、評価の対象となるプロセスの制度化の程度に応じて、等級づけられている。
評価の対象となる領域はさまざまであり次のようなものがある。
ソフトウェア開発
システム開発
プロジェクト管理
リスク管理
システム調達、情報技術 (IT) サービス
パーソナルマネジメント
CMMIでは5つの成熟度レベルを厳密に定義している。
レベル1は、非常に未熟で混沌とした開発プロセスである。
レベル5は、非常に成熟した高品質を実現する開発プロセスである。
1998年の時点では、ソフトウェア開発を行う組織の75%がレベル1であると推定されている (参考)。
CMMIの前身にあたるCMMは、1980年代半ばにアメリカ合衆国のピッツバーグにあるカーネギーメロン大学 (CMU) のソフトウェア工学研究所 (SEI; Software Engineering Institute) で開発された。 CMMIは、航空電子工学ソフトウェアの開発や北アメリカ、欧州、アジア、オーストラリア、南アメリカ、アフリカなどの国々の政府主体で行うプロジェクトなどで、広く採用されてきており、こうした国々でCMMIに対する官民の関心は高い[2] 。 現在、いくつかの国々の省庁は、ソフトウェア開発契約に際して業者にレベル3の基準を達成しかつ運用できていることを必須としている。 また日本においても、ソフトウェアを発注する官公庁や民間組織がCMMIを採用し、一方でソフトウェア開発を担う組織がCMMIの指針に即して自らのソフトウェア開発プロセスを改善する動きが、徐々に広がりつつある。
[参考:Wikipedia]
キーワード関連:CMMIの成熟度レベル